カウンセラー's コラム

2007年5月31日(木曜日)

日本人が失っているもの

カテゴリー: - matsuzaka @ 21時02分45秒

 インドのカルカッタで貧民救済のためにその生涯を捧げたマザー・テレサは、1981年に日本を訪問した際、次のような言葉を残しました。

 
 日本人は「忙しすぎて夫や妻、子どもがお互いに言葉を掛け合うこともできず、(物質的に豊かでも)家庭の大きな貧困を招いている。」

 
 「日本は豊かな国である。しかしパンに飢える人がいなくても、・・・・愛に飢えている国といわなければならない。」

 

 毎日、様々なニュースが私たちの耳に飛び込んできますが、その中で最も悲しいのは、家族内での事件です。昨日も、母親が娘の首を絞めて殺すという事件がありました。
 夫婦や親子、そして家族というのは、安心できる心のよりどころであるべきなのに、その反対なのです。
 忙しい毎日の中で、私たち日本人は心を忘れ、愛を忘れてしまったのではないでしょうか。
 身近な人との温かい心の交流が、今、最も必要なのではないかと思います。


2007年5月30日(水曜日)

子どもがテストで悪い点をとってきたら・・・

カテゴリー: - matsuzaka @ 23時58分45秒

  お子さんが、テストで悪い点数を取ってきたとき、あなたはお子さんにどんな言葉をかけますか?
 「どうして、そんな点しかとれないの!」
 「こんなこともできないで、・・・頭が悪いんじゃない!」
 「だから、勉強しなさいって言っているでしょ!」
 「他の子はどうだったの?」
 「弟に比べてあなたは・・・」
 「こんな点数ばかりとっていたら、お父さんみたいになるわよ!」
 
 こんな言葉をかけていませんか?
 子どもの持っている力を十分に伸ばすためには、子どもの現状や能力を正しく見極めることが大事です。今、子どもはどんなことでつまづいているのか、何を理解していて何を理解していないのか、学習に取り組む姿勢に問題はないか等を十分に把握する必要があります。これらを把握せずに、尻を叩いても点数は上がらないでしょう。
 また、子どもにはそれぞれ得意なものと不得意なものがあります。これは大人でも同じでしょう。ある科目について、100の能力がないのに100を求めても難しいでしょう。
 他の子どもと比べて一喜一憂するのではなく、その子の持っているであろう力を十分に出すことができているかどうか、また、以前に比べて成長しているかどうかを見てあげることが大切なのです。
 子どもの現状を正しく認識し、何が不足しているのか、どんな点が不十分なのかがわかれば、子どもの持っている力を伸ばす方法も見えてくるでしょう。


2007年5月29日(火曜日)

不幸な境遇

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時45分14秒

 19世紀のイギリスの政治家ベンジャミン・ディズレリーは、33歳で議員となって政界入りし、48歳で大臣、64歳で首相となりました。彼の言葉に次のようなものがあります。

 

 
 「境遇が人間をつくるのではない、人間が境遇をつくるのだ」

 

 物事が上手く運ばないとき、自分はなんと不幸な境遇に生まれたものかと嘆くことがあります。自分の失敗をまわりのせいにしてしまうことで、自分をとがめないですむからです。
 しかし、うまくいかないことを境遇のせいにして逃げてばかりいては、新しい道はいっこうに開けてきません。ディズレリーは、自分の置かれた不幸と思えるような境遇をもうまく利用し、新しい境遇を自分で作り上げることで前進することができると言っているのです。


2007年5月28日(月曜日)

相手の立場になって考える2

カテゴリー: - matsuzaka @ 11時58分12秒

 

・・・昨日のつづき

 

 だが、このように親子関係だったら、大した問題にならない場合でも、一般社会の人間関係では、自分の希望、願望、主張が原因となって、相手との間にトラブルが生じることが少なくない。
 私は、このような時こそ、相手の立場に立って物を考えること、つまりは相手と一体となって考える謙虚さが、人間に大切になってくるのではないかと考える。相手と一体となって考えれば、自分が想像もしなかったトラブルの原因が自分もしくは相手の中に見出されることがあるからだ。原因が発見されれば、あとは時間と労力を費やせば、たいていの問題は解決に達するはずである。

                                            

                                         広中平祐「学問の発見」より

 


2007年5月27日(日曜日)

相手の立場になって考える

カテゴリー: - matsuzaka @ 20時16分30秒

 私たち人間は、日常生活の中で、とかく自分の立場に立ってものを考えがちである。家庭生活を例にとっても、例えば、親は親という自分の立場に立って子供に、「こうなってほしい」と常に思っているのが大半であろう。
 よく母親が子供を叱る時に、「あなたのためを思っていっているのですからね」という言葉を使う。だが、果たして本当に子供のためを思っていっている言葉なのだろうか、と疑問に思う時がある。自分の立場とか見栄や体裁でいう場合が少なくないだろう。  ・・・・つづく

                   

                                            広中平祐「学問の発見」より


2007年5月26日(土曜日)

知恵ある人の舌

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時47分53秒

 

イスラエルで栄華を極め、その知恵が伝説となっているソロモン王の格言の中に、私たちが発する言葉についての教訓がいくつかありますので、ご紹介します。

 

 
 「軽率なひと言が剣のように刺すこともある。
  知恵ある人の舌は癒す。」

 

 「真実を語る唇はいつまでも確かなもの。
  うそをつく舌は一瞬。」

 

 「自分の口を警戒するものは命を守る。
  いたずらに唇を開くものは滅びる。」

 

 「愚か者の口は破滅を
  唇は罠を自分の魂にもたらす。」

 
 「自分の口と舌を守る人は
  苦難から自分の魂を守る。」

 

                          「聖書」より

 

 

 一度、口から出した言葉は二度と戻すことはできません。
 良い人間関係を保ち、成功するために、知恵ある言葉を語りたいものですね。


2007年5月25日(金曜日)

容姿に自信を持つ

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時41分51秒

 自分の容姿に自信がありますか?
 ここでいう容姿というのは、顔のつくりが美人であるということとは違います。つくりそのものはとびっきりの美人ではないけれど、雰囲気や洋服の着こなしが美しいという人がいるでしょう。男性の中にもハンサムではないけど、かっこいいという人がいます。
 それは、内面の美しさや充実度が外見にも表れるからです。
 また、内面が充実し外に向かう意欲の高い人は、自分に似合う洋服や化粧の仕方を積極的に取り入れたりして、自分をどう表現すればよいかを知っています。
 他人の評価を気にしすぎるのはよくありませんが、他人の目にはどう映るかを研究し、上手に自己アピールできるような力をつけることができれば、社会で上手に生きていく力にもなるでしょう。
 


2007年5月24日(木曜日)

友達をつくるには

カテゴリー: - matsuzaka @ 17時17分48秒

 「友達が欲しいけど、誰も友達になってくれない」、という人はいないでしょうか。
 うれしいときには共に喜び、悲しいときには共に悲しんでくれる友達を欲しいと思うのは、多くの人の願っていることです。しかし、なかなか本当の友達と呼べる友達ができないこともあります。
 そんな時は、自分から相手の友達になろうと努力することが大切です。目立つことをして注目を引いたりするのではなく、相手がして欲しいと思うことをし、親身になって相手のことを考えるのです。
 自分が相手に対して求めていることを、自分から相手にするのです。自分が励まして欲しければ相手を励まし、助けが欲しければ相手を助けるのです。
 相手に求めているだけでは、友達はできません。自分から、相手の必要を考えて友達になろうとするとき、相手も友達としてこちらを向いてくれるのです。そこに真の友情が生まれるのです。


2007年5月23日(水曜日)

夫婦−相手の事をどのくらい知っていますか

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時45分59秒

あなたは、夫のこと、妻の事をどのくらい知っていますか?

 

1.何を集める趣味を持っていますか。
2.前回の国政選挙で、どの政党に投票しましたか。
3.新聞の好きな記事は何ですか。
4.どんな種類の音楽が好きですか。
5.どんな種類のスポーツが好きですか。
6.何をするのを最も嫌がりますか。
7.中学生のときは誰のファンでしたか。
8.学校時代の好きな科目は何でしたか。
9.どの季節が好きですか。
10.どの色が好きですか。
11.生年月日はいつですか。
12.将来の目標は何ですか。
13.贈り物をもらって一番喜ぶ品物は何ですか。
14.最もくつろげるのは何をしているときですか。
15.好きなアイスクリームは何ですか。
16.親族の中で一番好きな人は誰ですか。
17.好きな旅行先はどこですか。
18.靴のサイズはいくつですか。
19.好きな食べ物は何ですか。
20.お小遣いを何に一番多く使いますか。
21.体重はいくらですか。
22.理美容室にはどれくらいの期間に一回行きますか。
23.虫歯はいくつありますか。
24.最も長くお付き合いしている友人は誰ですか。
25.血圧の高いほうの数値はいくらですか。

 

※調査の結果、良く知っていたのは、3.4.8.9.11.18.19.21.22
 よく知らなかったのは、1.6.7.12.16.23.24

 

夫や妻に関心を示すとは、相手について知ることを意味します。お互いの情報が豊かになればなるほど、会話の機会も増えてくることでしょう。


2007年5月22日(火曜日)

劣等感2

カテゴリー: - matsuzaka @ 15時37分58秒

・・・昨日のつづき

 

 また、自分の苦手なことを上手くできる人を見ると劣等感が刺激される。すると、その人の欠点を見つけて批判したくなる。自分が相手より劣っていると思うと不安なので、相手のほうをおとしめようとするのだ。
 しかし、精神医学の立場から言えば、劣等感のない人間などこの世にいない。むしろ、それを克服しようとプラスの方向に向かうことによって、人はすばらしい仕事を成し遂げたりするのである。
 だから、自分の劣等感をどう捉えるかが分かれ目になる。

 

                                         斉藤茂太「安らぎの処方箋」より

 


2007年5月21日(月曜日)

劣等感1

カテゴリー: - matsuzaka @ 22時19分55秒

 人間関係をややこしいくし、ストレスの原因のひとつとなっているもの、それは劣等感であろう。劣等感を定義しておくと、「他人に比べて自分が劣っていると感じる不安感」である。なぜ、劣等感は人間関係を悪くするのか。
 たとえば、何か失敗を他人に指摘されたとする。自信のある人は「あっ、しまった」と素直に受け止め、対処するだろう。
 しかし、劣等感の強い人は、たったそれだけのことでも、自分の人格まで否定されたような気がしてしまう。そのため、陰でその人の悪口を言って、自分の劣等感を晴らそうとする。 ・・・つづく

 

                                  斉藤茂太「安らぎの処方箋」より


2007年5月20日(日曜日)

子どもの成長

カテゴリー: - matsuzaka @ 22時51分14秒

 今日は、非常勤で勤めている小学校の運動会に行ってきました。
 小学校というのは、中学校や高校と違って、子どもの成長が目に見えて感じられるところです。大きな6年生もいれば、入学したばかりの小さな1年生もいる、とてもユニークな社会です。

 

 今日の運動会に、以前教員として勤めていたころ受け持っていた卒業生が遊びに来てくれました。この4月に大学に入学した女子大生ですが、小学校時代の可愛らしい面影と変わらない純粋さを持ち続けていてくれたことをうれしく思うと共に、大学で教員になるための勉強をしているということを聞き、大変うれしく思いました。
 私は、まだ若いつもりですが、以前の教え子が数名、教員として活躍し、数名が教員になる勉強をしています。時の経つのは早いもので、あんなに小さかった子供達が、あっという間に大人になり、次の世代の子供たちを教えようとしているのです。
 今、目の前にいる子どもも、あっという間に大きくなってしまいます。後で後悔することのないよう、できる限りの愛情を注いで可愛い子どもたちを育てたいものですね。

 

 ※子どもがどんどん成長しているのに比べて、自分は何も変わっていない・・・いや、それどころか退化しているかも・・・・。気持ちだけは、誰にも負けないよう、いつまでも若いままでいたいものです!


2007年5月19日(土曜日)

家庭の教育力

カテゴリー: - matsuzaka @ 17時25分23秒

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は11日、子育てに関する保護者向けの緊急提言[親学」の取りまとめを見送りました。教育再生には家庭の教育力向上が不可欠だという観点から提言を目指しましたが、家庭生活に踏み込むような印象を与え、感情的な反発をまねく危険性が高いとの批判が集まり、再検討することになったのです。
 次にあげるのがその主な内容です。

 

 ・若い時から子育てを自分のこととして考える
 ・早寝・早起き・朝ごはんを習慣化する
 ・保護者は子守歌を歌い、赤ちゃんの瞳を見ながら、おっぱいをあげる
 ・母乳が出なくても抱きしめる
 ・授乳、食事時はテレビをつけない
 ・乳幼児期には本の読み聞かせを行う
 ・小学生時代は今日の出来事を一緒に話す
 ・PTAに父親も参加する
 ・あいさつの励行
 ・「ありがとう」「もったいない」などの言葉を大切にする

 

 家庭教育力の向上は、今、最も必要とされていることです。どのように育てればよいかということに無関心であったり、どのようにしてよいかわからないという親もたくさんいることでしょう。家庭教育において何が重要なのかを知らず、自分が育てられてきたようにしか育てられない親もいることでしょう。そのような現状に対して、家庭教育の指針を示そうとしている点で「親学」の提言をしようとしたことは、理解できます。
 しかし、国から発信するとどうしても支配的な印象になってしまいますし、内容そのものも家庭への配慮を欠く、ちぐはぐな印象であることは拭えません。
 単なる「べからず集」ではなく、現状を踏まえた上で、きちんとした理論の後ろ盾のある家庭教育の方向性を示すべきであろうと思います。
 また、このような提言をどのような形で国民に浸透させるかというのが難しい問題なのではないでしょうか。パンフレットや文書という形で家庭に届けられても、捨てられてしまうだけでしょう。
 以前は当たり前だったモラルが低下している現状を見ると、家庭教育の重要性は、確かです。今後、どのような形で家庭の教育力を向上させていけるかに、日本の将来がかかっているような気がします。


2007年5月18日(金曜日)

人生の失敗

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時29分25秒

 
 

 人生の失敗の半分は、考えて行動すべきときに感情で動き、

 
 感情で動くべきときに考えてしまうことからくる。

 

   ジョン・C・コリンズ(イギリスの文学者1848−1908)

 

 
 ☆ 置かれた状況に応じた適切な判断ができるようになりたいものですね。


2007年5月17日(木曜日)

中学生の4人に1人が個食

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時17分11秒

 

 <国民健康・栄養調査> 

 

 中学生の4人に1人が朝食を一人で取るなど、4割以上の子供の朝食に大人が一緒にいないことが、厚生労働省が16日公表した国民健康・栄養調査で明らかになった。肥満でもやせ過ぎでもない「普通」の体形の小中学生が減っていることも分かり、同省は「食事など生活習慣の乱れが一因にある」とみている。
 調査は05年11月に3588世帯に実施。朝食は9割以上の小中学生が毎日取っていたが、子供だけで食べている割合は、小学校低学年41%▽同高学年40%▽中学生43%で前回調査(93年)より1〜14ポイント上昇した。初めて調査した「一人で食べる」割合は、低学年14%▽高学年12%▽中学生25%だった。夕食を午後7時以降に取る子供は46%で、前回調査より10ポイント高かった。
【清水健二】毎日新聞より

 

 朝の忙しい時間に家族でゆっくり食事をしている余裕はなかなかありません。家族それぞれが登校、出勤の準備に追われ、支度ができた順に朝食を取って家を出る・・・、これが現代日本の朝の姿なのでしょう。
 今回のニュースでは、紹介されていませんでしたが、夕食を1人でする(個食)子どもの割合も多いはずです。
 平成8年のある機関による調査では、平日、両親と夕食をとっている小学生は36%、父親抜きは38%、塾通いの多い中学3年生では、個食が2割を占めていました。

 

 食事の時間を親子の大事なコミュニケーションの時間にしたいものですね。 ・・・そういえば、私も個食が多いなあ・・・・。

 


2007年5月16日(水曜日)

母の日の作文3

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時37分58秒

 ・・・昨日のつづき

 

 「でも・・・でもぼくが・・・でもぼくが・・・」
 しかし、胸の奥の方から、急に悲しみが突き上げてくるのです。一生懸命こらえようとすればするほど、涙がこみ上げてきます。そして、声がつっかえてでてこないのです。
 今まで笑っていたお母さんたちは、清ちゃんの顔を見ると、みんなびっくりしたようにシーンとなりました。そのうちに、清ちゃんはとうとうがまんできなくなって、しゃくりあげて泣き出してしまいました。
 それを見た先生は、急いで出てきて、代わりにその続きを読んでくださいました。
 やがて、清ちゃんの作文は、終わりのほうに近づいてきました。
「・・・また、ぼくが、悪いことをすると、お母さんは、お前の教育が悪いと言って、お父さんに叱られます。その時のお母さんの困ったような顔を見ると、ぼくは、お母さんがかわいそうになります。ぼくがお父さんに叱られると、お母さんは一緒に謝ってくれます。ぼくは、これから、お母さんを困らせるような悪い事をするのは、よそうと思います。」
 先生が、最後の清ちゃんの決心を読み終わると、みんなが一斉に拍手をしました。清ちゃんが、ありのままに書いたお母さんの姿は、その日読まれた、たくさんの作文の中で一番光っていました。どんなにきれいな言葉でお母さんをほめても、お母さん達は少しもうれしくないのです。お母さんが大好きでたまらないことが、文の中にあふれている清ちゃんの正直な作文が、みんなの心を打ったのです。
 清ちゃんは、涙でくしゃくしゃになった顔のまま、伸び上がるようにしてお母さんの方を見ました。
 ”お母さん、ぼく、そんなつもりじゃなかったんだけど、変なこと書いちゃってごめんね”
 清ちゃんがお母さんの方を見ると、お母さんは、それを待っていたように、にっこりしました。
 ”清ちゃん、あなたの作文ほんとによかったわ”
 お母さんの目が、そう言っているのが、清ちゃんには、よくわかりました。

 

                                           「おかあさんのたからもの」より


2007年5月15日(火曜日)

母の日の作文2

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時22分52秒

 

・・・昨日のつづき

 

 清ちゃんは、ドキドキしながら前に出て行くと、この間書いた原稿用紙を先生から受け取りました。両手でしっかり持って読もうとすると、さっきよりもっとすごい速さで、胸がドッキンドッキンと音を立ててきました。でも、思い切って読み始めることにしました。
 「ぼくのお母さんの癖は、写真を写すとき、首が曲がってしまうことです。それから、お母さんが、台所でお尻をふっているので、ぼくが『お手洗いでしょう、早く行ってきなよ』と言うと、お母さんは、『そうでありました』と言って、お手洗いにとんでいきます。」
 とたんに、まわりにいた人たちが、わあっと笑いました。笑い声は、清ちゃんの耳に、ものすごく大きく聞こえました。まるでそれは、清ちゃんのお母さんをバカにして、笑っているように、清ちゃんには聞こえてきました。
”ぼくは、そんなつもりで書いたんじゃないのに・・・、ああ困ったなあ”
 清ちゃんは、すっかり困ってしまいました。でも、ここでやめるわけにはいきません。一生懸命、続きを読み始めました。 
「ぼくのお母さんは、怒るとライオンみたいに怖いです。せめて、サルぐらいだったらいいのにと、ぼくは思います。」
 また、さっきよりも大きい、わあっという笑い声がしました。
 清ちゃんは、お母さんの顔をそっと見ました。清ちゃんのお母さんは、後ろの方の席で、なんだか顔を赤くしてうつむいているようです。
 他のお母さんがみんな笑っている中で、ぼくのお母さんだけが下を向いている。清ちゃんは、大好きなお母さんのことをありのまま書いたのにと思うと、急に悲しくなってきました。でも、ここでやめるわけにはいきません。必死になって、そのまま続きを読み始めました。 ・・・・つづく

 

                                           「おかあさんのたからもの」より


2007年5月13日(日曜日)

母の日の作文

カテゴリー: - matsuzaka @ 20時26分27秒

 

 気持ちのよい五月のある日、3年生の清ちゃんの教室では、3時間目の国語のクラスが始まりました。
「今日は、『お母さん』という題で作文を書いてもらいます。」
 先生の言葉に、生徒達は顔を見合わせました。
「いやだなあ、ぼく作文苦手なんだ。」
「『お母さん』か―。ぼく、なんて書こうかな。」
 生徒達のヒソヒソ話が耳に入った先生は、
「何でも、感じたことを、ありのまま書けばよろしい。こんどの母の日に、みんなのお母さんがたを招待して、母の日の集まりをしますから、そのときに、よくできたものを読んでもらいます。」
「うわあ・・・。いやだなあ。」
「困っちゃった―。」
 生徒達は、鉛筆を握って、原稿用紙をにらみながら、どんなふうに書こうかと、一生懸命に考えています。
「ぼくのお母さん、面白い癖があるんだよ。それを書こうかな。」
 となりの席の次郎ちゃんが、得意そうに言いました。
「ぼくのお母さんの癖は何だろう・・・。あっ、そうだ、あれを書こう。」
 清ちゃんは、いろいろと、お母さんの事を考えながら、一生懸命に作文を書き上げました。

 やがて、母の日がやってきました。たくさんのお母さんにまじって、清ちゃんのお母さんもきていました。まず、授業参観がありました。それから、お母さん達と一緒に歌を歌ったり、一人ひとりの生徒が書いた、お母さんの似顔絵を、お母さんに贈ったりして、楽しいひと時が過ぎていきました。
 最後に先生に名前を呼ばれた生徒が「お母さん」という作文を読むことになりました。
 優しいお母さんに感謝した作文や、「お母さんの手」という詩など、どれもこれもよく書けていて、涙ぐんで聞いているお母さんもありました。
「みんな、うまいなあ。」
 清ちゃんは、すっかり感心してしまいました。ところが、そのあと、清ちゃんにとって大変なことが起こってしまいました。
 ”先生に呼ばれたら困るなあ”と、小さくなっていたその清ちゃんの名前が呼ばれてしまったのです。  ・・・・・つづく

                                  

 

                                      「おかあさんのたからもの」より


2007年5月11日(金曜日)

ある寒い夜に

カテゴリー: - matsuzaka @ 23時37分50秒

 

 

 ある寒い夜、貧しい家の中には隙間から雪が吹き込んで大変でした。
 お母さんは子どもに着せるものも、布団もありません。
 それで、そこらにあった板で子供をかこってやりました。
 すると子どもはお母さんに、
 「お母さん、こんな寒い夜に板もない家の子どもはどうなるでしょう。」
 と、言ったというのです。
                      

 

                              「ぱんだね」より

 
 

 

 身のまわりにある小さな幸せから、喜びを感じることができたらなんと素敵なことでしょう。


2007年5月10日(木曜日)

うつ状態の中学生4人に1人

カテゴリー: - matsuzaka @ 17時32分41秒

今日のニュースに次のような記事がありました。

 

<うつ状態>中学生の4人に1人 厚労省調査

 
 中学生の4人に1人が「うつ状態」を示す調査結果を厚生労働省の研究班(主任研究者、保坂隆・東海大医学部教授)がまとめた。調査対象者が約600人と少なく、治療が必要な患者がどの程度いるかは不明だが、子どもの自殺防止策の参考データになりそうだ。
 調査は06年8月、静岡県内の公立中学校1校の1〜3年生計566人を対象に、国際的に使われている手法で実施。「生きていても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」など18項目を質問し、「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の三択から選ばせた。結果は、うつ状態、うつ状態でないのどちらかに分類される。
 すべての項目に回答した557人(男子285人、女子272人)について分析した結果、男子が20.7%の59人、女子が28.7%の78人、全体では、24.6%の137人がうつ状態を示した。
 自殺者の多くがうつ病など精神疾患にかかっており、うつ対策は自殺予防の柱。保坂教授は「いじめだけでなくさまざまな理由から子どもがうつ状態になっている可能性がある。子どもの自殺を減らすためには、担任教諭が1対1で子どもと話をするなどしてうつ状態に早く気づき、適切な対応をすることが重要だ」と話す。
 政府は自殺総合対策大綱案(素案)の中で、人材養成を重点施策の一つとしており、学校現場の担任や養護教諭らの役割も期待されている。
 国内の自殺者は警察庁の調べで、98年以降8年連続で3万人を超えている。小、中、高校でみると、05年は小学生7人、中学生66人、高校生215人に上っている。【玉木達也】 毎日新聞

              

 

 調査対象者数が少ないということや1校のみで行った調査ということなので、この調査結果が日本の中学生の現状を正確に表しているとはいえず、4人に1人が「うつ状態」というのは、少々大げさな気もしますが、無視することのできない大きな問題を投げかけているのは確かではないでしょうか。
 「うつ状態」かどうかは別として、「生きていても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」という項目に対して「そう思う」と答えている中学生が4人に1人いるというのです。
 これから夢に向かって羽ばたいていかなくてはならない中学生が、「生きていても仕方ないと思う」なんて、なんと寂しいことでしょう。
 親子の温かいかかわりが不足している今日、「独りぼっちの気がする」と思っている子どもが増えているのでしょうね。「自分は愛されているので、生きている価値がある」と思えるよう、子どもに愛情を伝えることが求められているのではないでしょうか。


2007年5月9日(水曜日)

Cry Baby

カテゴリー: - matsuzaka @ 17時13分53秒

 映画「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!」の主題歌「Cry Baby」(SEAMO)をご存知ですか? 

 

 あちらこちらで流れている曲なので、聞いたことがある方も多いことでしょう。歌詞がとても素敵です。

 

 一生懸命やってもやってもうまくいかないとき、高い壁にぶち当たってしまったとき、強がっていても心の中では落ち込んでいるとき・・・、この歌を聞くと励まされます。自分の心に素直になれたらいいですね。

 

             Cry Baby 歌詞 / SEAMO


2007年5月7日(月曜日)

チャンス

カテゴリー: - matsuzaka @ 00時00分42秒

 

 チャンスが二度 君の扉をたたくなどとは考えるな。
          
              シャンフォール(フランスの評論家)

 

 

 もし好機が到来しなかったならば、
 みずから好機を創り出せ。

              サミュエル・スマイルズ(イギリスの著述家)


2007年5月5日(土曜日)

事実だけに目を向けよう

カテゴリー: - matsuzaka @ 23時31分14秒

 学校や幼稚園から子どもが泣いて帰ってきた時、あなたならどうしますか?

 

 誰かに泣かされたんじゃないかと思い、
「誰にやられたの!!ママが言ってあげるから!!」
などと言い、根掘り葉掘り問いただしていませんか?
 聞かれた子どもは、一般的に自分に都合の悪い事は言わず、誰かにされたことだけを言う傾向があります。
「○○ちゃんにね・・・・」という言葉を聞いた親は、頭に血が上り、すぐに学校や幼稚園、あるいは相手の親に苦情の電話を入れるということになってしまいがちです。
 しかし、原因はわが子にあるのかもしれません。

 

 親の目から見て感じたことが、必ずしも事実とは限りません。
 子どもが泣いてきたという事実にだけ目を向け、それ以上は想像を膨らませないようにしましょう。想像を膨らませているうちに、まわりの人たちを色眼鏡で見るようになってしまい、子どもが自分の力で生き抜いていく力を奪ってしまうことになってしまうからです。
 常に事実だけに目を向け、冷静な対応をしていくことが子どもの成長に必要なのです。

 


2007年5月4日(金曜日)

真似

カテゴリー: - matsuzaka @ 16時55分54秒

 

 すべて学問も技術も、その他人生万事真似から出発する。

 

 初歩の時には、よく真似することが上達の秘訣である。
 しかし、いつまでたっても真似だけでは進歩がない。

 

 人真似から抜け出して自分のものをつくり、
 やがては人から真似られるものとなれ。

 

          千代崎秀雄「生活の処方箋」より


2007年5月3日(木曜日)

相手の世界を想像する

カテゴリー: - matsuzaka @ 17時42分18秒

 

 私たちには、友人、夫婦、職場の同僚などとの様々な人間関係が存在しますが、人間関係上のトラブルは、相手と同じ土俵で戦うことから始まります。
 相手に嫌なことを言われたら、それを倍にして言い返す、無視されたら無視し返すというように、同じ次元で相手とかかわろうとするから、余計大きな問題へと発展してしまうのです。
 

 そんな時は、言いたい事を少し我慢し、相手とは別の次元から相手の世界を想像すると良いでしょう。
 なぜ、相手がそんな態度をとるのか、なぜ、そんな言い方をするのかを考えてみるのです。別の次元から見ることによって、今まで見えなかった何かが見えてきます。仕事で失敗し、怒られてきたのかもしれないし、疲れているのかもしれません。悩み事があるのかもしれないし、体調がすぐれないのかもしれません。表面だけではなく、その背後にある相手の世界を想像してみるのです。おおらかな気持ちで相手を理解しようと努めるとき、争いのない良い人間関係を築くことができるようになるのです。


2007年5月1日(火曜日)

子どもとは何だろう4

カテゴリー: - matsuzaka @ 15時11分46秒

 子どもは、ときに、こうした疑問のいくつかを、大人に向けて発するだろう。だが、たいていの場合、大人は答えてはくれない。答えてくれないのは、問いの意味そのものが、大人には理解できないからである。かりに答えてくれたとしても、世の中で通用しているたてまえを教えてくれるか、なんだか知らないがそうなっているのだよ、と率直に無知を告白してくれるか、そんなことだろう。子どもは、問うてみても無駄な問いがあることを悟ることになる。

 
 つまり、大人になるとは、ある種の問いが問いでなくなることなのである。だから、それを問い続ける人は、大人になってもまだ<子ども>だ。そして、その意味で<子ども>であるということは、そのまま、哲学をしている、ということなのである。  

 

                                     永井均「<子ども>のための哲学」より


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