カウンセラー's コラム

2006年8月31日(木曜日)

おとなしい良い子

カテゴリー: - matsuzaka @ 22時03分39秒

 ここ数日、少年による殺人事件が多いような気がします。

 しかも、実の親など身近な人を殺害するという事件が立て続けに起こっています。事件を起こした少年たちは、いったいどんな少年だったのでしょう。テレビ局の取材により、見えてくる人物像は、「おとなしくて、良い子」が多いようです。

 なぜ、「おとなしくて、良い子」が凶悪な事件を起こすのでしょうか。

 彼らは、我慢に我慢を重ねて「良い子」を演じています。親やまわりの大人からの期待に応えようと一生懸命に生きてきました。そのため、自分の不完全な部分を隠してきたのです。不完全な自分の姿を含めた「ありのままの姿」を否定し、ありのまま生きることを恐れ、「良い子」になってきたのです。このような自己肯定感のない子供は他者を信頼し肯定的に捉える事ができなくなります。自分で生きたい、自分を取り戻したいという欲求が強くなり、そして、我慢の限界が来たときに爆発してしまうのです。

 現代社会は、科学の進歩と共に不可能を可能にしてきました。このような時代に育った子ども達の中には、何でも思い通りにならないと気がすまない、という子ども達も増えてきているのです。失敗を恐れ、思い通りにならないことに耐える力を持たない子ども達は、些細なことで(大人から見て)無力感を感じ、傷つき、自暴自棄になってしまうのです。

 失敗や挫折の経験をすること、失敗しても許されるという経験をすること、これが今の子育てで欠けていることではないでしょうか?


2006年8月27日(日曜日)

中学3年生の男子生徒との会話

カテゴリー: - matsuzaka @ 00時01分43秒

私 「お父さんは、学校の先生なんでしょ。どんなお父さん?」

彼 「お父さんのことは、嫌いです!」

私 「色々、優しく教えてくれるんじゃない?」

彼 「叩かれました・・・。数学の成績が悪かったら、『お父さんが教えてやるから聞きに来い』と言われ、行ったら、『何で、こんなのも分からないんだ!』と言われ、叩かれました。だから、お父さんのことは嫌いです。」

私 「お父さんは、君に期待しているんじゃない?」

彼 「兄や妹は、そんなに厳しくされません。僕だけです・・・。そのことをお父さんに言ったら、『そんなことあるわけないだろ!』と言って、また、怒られました。 だから、お父さんとは口をききません・・・。」

 

 この子に対する、お父さんの本当の気持ちは分かりません。しかし、少なくとも子供に親の愛情が伝わっていないことは確かです。

 言葉を発する前に、ちょっとだけ子供の気持ちになって考えてみませんか?


2006年8月20日(日曜日)

犬のトラウマ

カテゴリー: - matsuzaka @ 02時12分47秒

 先日、テレビ番組に「動物と話ができる人」が出演していました。どこにでもいる普通のアメリカ人女性でした。ごらんになった方もいらっしゃると思いますが、彼女は、動物と話してその気持ちが分かるというのです。

 視聴者のある家庭で犬が家族に噛み付いて困ると言うので、その方が行って犬の様子を見てみることにしました。その犬は、小さい子どもの頃から家族の一員として可愛がって育てられたのですが、数年前から凶暴になり、家族に吠え、噛み付くということでした。テレビに映し出されるその犬は、まるで狂犬のように歯を剥き出し、目を吊り上げて吠え続けていました。

 動物と話ができるという彼女が近づき、犬の気持ちを読み取ると、次のように言いました。

 「犬は、おばあさんを怖がっています。おばあさんが数年前、長い棒のようなもので犬を脅したので、それ以来、おばあさんやおばあさんと仲良くする家族を怖がるようになったのです。」

 おばあさんを犬のそばに連れてくると、確かに気が狂ったかのように吠えていました。おばあさんは、数年前、庭をほうきで掃いていたときの事を思い出しました。おばあさんがほうきで掃いていると、犬が足元でじゃれてきました。なかなか掃除が進まなくて困ったおばあさんは、ほうきで地面をとんとんと叩き、犬を足元から追い払ったのです。おばあさんとしては全く悪気はなかったのですが、これが、犬のトラウマとなり、恐怖心から虚勢を張るようになったというのです。

 この事情を知った家族、特におばあさんは、犬に謝り、優しく接するよう心掛けるようになりました。その結果、数ヵ月後には元通りの、優しい可愛らしい犬に戻り、家族になつくようになったのでした。

 人間の世界でも、ちょっとしたことで相手を傷つけてしまうこと、また、その結果、相手が誤解したり、逆恨みをしたりして関係がこじれてしまうということがあるのではないでしょうか。知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまっていることがないか、自分自身を振り返り、反省させられました。

 おばあさんは、犬との関係を回復するため、自分の非を認め、温かく、優しく接しました。これを見て、人間も関係回復のためにできることは、同じじゃないかなと感じました。相手のことを本当に思っているという気持ちを表して、接していくうちに、冷たく閉ざされていた心が溶かされていくのではないでしょうか。

 どうして、この女性に犬の気持ちがわかったのか、最後まで、大変不思議でしたが、犬の気持ちを人間に置き換えて、いろいろ考えてみることのできる大変興味深い番組でした。


2006年8月16日(水曜日)

子どものためのルールブック

カテゴリー: - matsuzaka @ 00時26分29秒

 最近、礼儀や作法の常識、社会や教室でのルールを守れない子どもが増えてきています。昔は、家庭や地域社会が常識、ルール等を教える役目をしていましたが、今の忙しい家庭や地域社会は十分にその役目を果たしているとはいえません。どんなルールを子どもに教えたら良いか、大人自身が迷っていることも少なくないのではないでしょうか。

 今日は、子どもにどんなルールを教えたら良いかを分かりやすく書いてある2冊の本をご紹介します。

ロン・クラーク著「あたりまえだけど、とても大切なこと―子どものためのルールブック」草思社(大人用)

ロン・クラーク著「みんなのためのルールブック―あたりまえだけど、とても大切なこと」草思社(子供用)

「教育困難学級をうけもった小学校教師が、祖母から教わった礼儀作法をルールにして生徒たちに教えたところ、教室が劇的に変わり、学業成績も州のトップクラスになりました。「大人の質問には礼儀正しく答えよう」「相手の目を見て話そう」「誰かがすばらしいことをしたら拍手しよう」「勝っても自慢しない、負けても怒ったりしない」「誰かとぶつかったらあやまろう」「口をふさいで咳をしよう」… 一見あたりまえのことばかりですが、いま、子どもたちの多くが誰からも教わっていません。他者を尊重する心、自分を大切にする心を育てる、大人にも通じる基本ルール集です。著者は2001年に「全米最優秀教師賞」を受賞。」(出版社/著者からの内容紹介)

 子どもをルールで縛るというのではありません。礼儀作法や決まりについて親子で考えることは、子ども自身が良い人間関係、良い友達関係を作っていく上で大切なことですよね。おもしろいので、ぜひ、読んでみてください。


2006年8月9日(水曜日)

定年離婚

カテゴリー: - matsuzaka @ 22時55分41秒

 離婚した場合、夫婦の合意があれば、結婚期間中の夫の厚生年金について、妻が分割して受け取れる年金分割制度が2007年4月からスタートします。 日本の離婚率は、近年上昇を続け、2002年には人口千人あたり2.30人となっていましたが、2004年には、2.12人と低下しています。これは、年金分割制度の施行を待つ多くの熟年夫婦(どちらかといえば妻が待っている?)が離婚を控えているからだと言われています。熟年離婚の嵐の前の静けさということでしょうか。 

 熟年離婚・定年離婚とは、数十年連れ添った夫婦が定年等をきっかけに「ある日突然、離婚」というものです。定年を迎えた夫が、「さあ、これから夫婦で残りの人生を楽しもう。」と思っているのとは裏腹に、妻は、「長い間、夫に尽くしてがんばってきたのだから、残りの人生は悔いのないように楽しみましょう。」と言って、離婚の準備を進めているのです。結婚生活において、夫婦の間に生ずる様々な感情の衝突やすれ違いが、大きな溝を生み、ついに修復できないところまで拡大してしまうのです。 

 夫婦は、血縁関係ではなく、あくまで他人です。テレビのワイドショーでタレントの離婚会見などを見ていると、まるで結婚していたのが嘘だったかのようにさめた表情で相手のことを語っているのを見ることがあります。(結婚の時もワイドショーでは大きく取り上げ、幸せ一杯の2人を写したりしていますが・・・) 

 他人同士が一つ屋根の下で暮らすわけですから、少なくとも最低限の心遣い、思いやりは必要です。夫婦のどちらか一方(両方?)が我慢を強いられ、自分らしく生きることができないようであれば、こんなに苦しい結婚生活はありません。 夫婦がお互いの気持ちを理解し、円満な夫婦生活を続けていくためには、夫婦のコミュニケーションが大事です。まずは、相手がどう感じ、どう考えているかを知ろうとすることが大切ですね。


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