カウンセラー's コラム

2006年5月22日(月曜日)

子育て(1)

カテゴリー: - matsuzaka @ 23時17分30秒

 どうやって子どもを育てれば良いか・・・これは、学校では習いません。

 私たちは学校で、数学や英語、国語や社会、理科といった勉強をし、社会に出て行くために必要な多くのことを学んできました。しかし、多くの人々が携わるであろう子育ての方法については、学ぶ機会がありませんでした。一人の大切な人間を育て上げるという非常に重要な働きのはずなのに、その方法を学ぶ機会はほとんどないのです。(私たちが学校で勉強をしなければならない生徒・学生時代、、私たちはまだ子どもだったのですから、子どもが子育ての勉強をしてもどのくらい理解し、身につけることができるかどうかはわかりませんが。)

 さあ、子どもが生まれるという時になって、育児書や教育書を買い求めて勉強する方、そして、実際に生まれた子どもにマニュアルどおりの対処をし、本に書いてある通りの育ち方をしていないと、「うちの子は、どこかおかしいんじゃないだろうか?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。また、育児書などを買い求めず、自分の感覚に頼って子育てをしている場合、自分が親に育てられてきたとおりに、子育てをしているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。いずれにしても、今、ここにいる自分の子どもに対して最も適切な子育て法ができているのかどうか自信がないという方は多いのではないでしょうか。

 子どもは、生きものです。マニュアルどおりに行かないことや自分が育てられてきた方法でやってもうまくいかないことは、たくさんあります。そこで、どのような方法(マニュアルではありませんよ)で子育てをしていけばよいか、これから数回にわたって考えていきましょう。

 山本良樹さんという方の日めくり詩集を見ていたら、おもしろい詩があったのでご紹介します。

    「アフリカの母」

    子供が転んだとき

    日本の母は

      抱き起こすという

    アメリカの母は

      黙って見ているそうだ

    アフリカの母はというと

      自分も転んで起き上

      がって見せるという

    そんな話が本当か嘘か

    でも・・・なんとなく

    なんとなく

 この詩を読んで、どのようにお感じになりますか?

 「日本の母」の様子は、今の日本に多くいる過保護な親の姿を表し、「アメリカの母」の様子は、自立のため突き放す親の姿を表しています。「アフリカの母」はどうでしょうか。自分も転んで起き上がって見せるという親、これは、子供と同じ目線まで下がって見本を見せ、子供が自力で起き上がることができるよう、その方法を教えている親の姿を表しています。

 親が同じ目線まで下がってくれることで、子供は、親に対する信頼感と安心感を持ちます。その親が見せてくれている見本をまねて、子供は生き方の方法を学び、自分の力で生きていく事ができるようになるのです。

 


2006年5月18日(木曜日)

ドラえもんのタイムマシンがあったら・・・。

カテゴリー: - matsuzaka @ 00時03分33秒

 「人間て、悲しい生き物ですね。生きているうちに何を残せるのかな?何のために生きているのかな?って思います。何も考えずに生きている虫や鳥のほうが楽なんじゃないかなって思います。ドラえもんのタイムマシンがあったら、楽しかった小学校時代に戻りたいです。・・・・でも、楽しいこともあれば、つらいこともありますよね。・・・だから、今の時を大切に生きたいなあと思います。後悔は、したくないから。」

 これは、20代前半の男性から届いたメールの一文です。(掲載承諾済)

 人間関係や今の職業に対する適性について悩み、さらに、知り合いの死に直面して生きることの難しさを感じていた彼は、何も考えずにただ毎日遊び、親の保護の下で楽しく生活していればよかった小学校時代を振り返り、その時代に戻れたらどんなに楽だろう、と言っているのです。いや、そればかりか虫や鳥のほうが楽なんじゃないかとまで言っているのです。

 自分は何のためにここに存在しているのか?どうやって生きていけばよいのか?・・・これは多くの人たちが思春期以降、一度は直面する悩みでしょう。子ども時代に戻れたら、どんなに楽だろう、と思ったことのある人は、少なくないことと思います。

 人間は、一人で生きていくことはできません。他者との関係に於いて、自分の存在価値を確認し、自尊心が満たされてはじめて生きていく力が湧いてくるのです。

 彼は、その後、福祉関係の資格を取得し、老人福祉の場で活躍しています。

 「動けず、会話もできない人でも、毎日話しかけたりすると笑ってくれたりします。その時は本当にうれしいですよ。やっていてよかったって思う瞬間の一つです。・・・良い職場の仲間に出会えました!みんなで助け合ってます。」

 これが最近届いたメールです。彼は、悩んだ末、老人福祉という仕事につきました。体力的には大変なことも多い職業だと思いますが、自分の働きかけによってお年寄りが喜んでくれることを知り、自分が役立っている喜びを感じているのです。自分の存在価値を知ることは、生きていく力を生み出します。

 自分には何の価値もないと考えているあなた。今、この時、この場所に存在しているあなたは、価値ある大切な一人のあなたなのです。今の時を大切に生きてみませんか。


2006年5月6日(土曜日)

カウンセリング・マインドのある人

カテゴリー: - matsuzaka @ 18時20分20秒

   大学に入学してきたある女子学生は、とても明るい性格だった。その学生があるとき、「先生、私の母は週に何回か私に短い便りをくれるのです。母は、『もしあなたが家にいたら、食事や洗濯やいろいろなことで時間をとられるのだから、遠くで寮生活をしているあなたにはせめて便りを書いてあげなければね』と言って手紙をくれるのです。」と話してくれたことがある。

子どもが遠くにいても自分自身のことのように感じ取ることができる。これが愛するということであって、「これを着なさい」「あれを食べなさい」「これをしてはいけない」などとうるさく言うことは、たとえ自分では子どもを愛しているからと思って言ったことであっても、必ずしも子どもを愛していることにはならないのである。この共感的理解というカウンセラーの姿勢がこの母親にはあった。

  家庭内暴力は、通常、登校拒否にも関係がある。また、学校におけるいじめにも無関係ではない。そして親としてもっと憂慮しなければならないのは、こうした状態が長く続いていくということである。成人した後も社会に適応できないままでいる子どもを抱えることになる。子どもをかばうのでもなく、自分の見栄を張るのでもなく、まずこの種の問題の根本は両親の子どもに対する態度がカウンセリングを通して変えられ、子どもに対する見方が変わってこなければならないということに早く気がつくことである。

                      顧問カウンセラー 田渕昭三著 「もっと楽〜に生きるための12章」(福音社)より


2006年5月5日(金曜日)

カウンセリング・マインドのない人

カテゴリー: - matsuzaka @ 00時03分49秒

 「この子は、小学生のときは本当におとなしくて、親の言うことをよく聞く子どもでした。」家庭内暴力で悩んでいるお母さんたちが相談に来て言う言葉である。「でも、今ではあのおとなしかった子どもが、気に入らないことがあると私に向かって、“このクソばばあ。こんな俺にしたのはてめえだぞ”と、私を打ったり蹴ったりするのです。いったいこの子はどうなるのでしょうか」と私に哀願するようにその理由を聞こうとする。

この母親にはカウンセリング・マインドの特徴である人間関係を大事にする姿勢や自分や子どもを理解しようとする態度が弱く、いわゆる防衛機制といわれる自分を弁解したり、問題から逃避しようとしたりする姿勢が強い。ではいったいどこに問題があるのかを考えてみることにしよう。

まず、子どもが幼いとき、おとなしく母親の言うことを聞いていたということだが、親が自分の思い通りに教育しようとしていたことが相談中にわかってきた。次に、その子の友人がよくできる子なので、自分の息子が負けていることがお母さんのプライドを少々傷つけていたという事実もわかってきた。父親が単身赴任で、子どもの教育は「すべておまえにまかす」という夫の言葉もあって頑張ってきたが、たまにしか帰ってこない夫への不満や寂しさもあって、一人っ子の息子に多くの関心が向けられたようだった。

母親は夫への不満や寂しさが交じり合った複雑な気持ちを抱えていたので、父親の不在や母親の自分に対する過剰なまでの介入によるストレスを抱えている子どもの立場に立って理解するゆとりはなかった。これは、この子どもにとって大変不幸な状況であった。

このような母親にさせた理由の一つは、父親の家庭に対する無関心であった。たとえ数ヶ月に一度の帰宅であったとしても、妻や子どもへの感謝と思いやりが十分に夫から表現されていれば、子どもをここまで苦しめなくてもよかったであろう。要は交流の質が重要なのである。子どもが時々父親について、「親父なんかいなくたっていいんだ。おふくろを放ったらかしにしやがって」と言っているという母親の報告からも推測できる。カウンセリング・マインドにとって重要なキーワードである「共感的理解」の家庭内での不在は伝播するのである。

      顧問カウンセラー 田渕昭三著「もっと楽〜に生きるための12」(福音社)より


Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress

カレンダー
2006年 5月
« 4月   6月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
ベイサイドカウンセリングサービス (千葉県木更津市)
心理カウンセリングサービス(メールカウンセリング & 出張カウンセリング)

お問合せ先
  電話: 0438−38−6676
  メール : お問い合わせフォーム
       ※電話に出られない場合がありますので、出来るだけメールフォームからお願い致します。

来所による対面カウンセリング
  木更津市清見台2−4−1 SDA 別館 木更津清見台ルーム

カウンセラー紹介

カウンセリングサービス

メニュー

最近のコラム


Copyright (C) 2006 ベイサイドカウンセリングサービス / Powered by WEBMASTERSホスティングサービス